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平成16年 地域経済活性化・中山間地振興対策及び観光対策特別委員会 本文 2004-07-23
平成16年 地域経済活性化・中山間地振興対策及び観光対策特別委員会 名簿 2004-07-23

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  1. 静岡市議会 2004-07-23
    平成16年 地域経済活性化・中山間地振興対策及び観光対策特別委員会 本文 2004-07-23


    取得元: 静岡市議会公式サイト
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    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午前10時開議 ◯河本委員長 ただいまから地域経済活性化・中山間地振興対策及び観光対策特別委員会を開会いたします。  本日は、田中敬委員森山正憲委員が都合により欠席しております。  初めに、本日の予定を申し上げますが、既に御連絡いたしましたように、まず員会所管事項現地調査として、林道高山線、及び高山・市民の森を見て回り、その後、藁科都市山村交流センターに向かい、昼食後、当局から3項目の説明・報告を受け、これら項目の質疑応答を行うことといたします。      ──────────────────────────────            〔林道高山線、高山・市民の森視察〕      ──────────────────────────────                 午後0時10分休憩      ──────────────────────────────                 午後0時58分再開 2 ◯河本委員長 それでは、会議を再開し、本委員会に付託された調査項目のうち、レジュメに沿って、当局から順次説明をお願いいたします。 3 ◯狩野農林総務課長 中山間地振興に関する事業につきまして御説明をいたします。  中山間地域は、国土の保全、水資源の供給、地球温暖化の防止など、市民生活を守る上で重要な地域であると考えております。本市の中山間地のすばらしい環境を守るには、そこに人が住み、そして住む人々が豊かにならなければ成り立ちません。  このことを市街地の人々に十分意識してもらうために、都市と中山間地の活発な交流を行うことが大切であると考えまして、4月1日に藁科都市山村交流センターわらびこ」をオープンし、4月11日に、今お弁当が出ましたけれども、お弁当をつくったところが、ちょっと奥の清沢相俣ですけれども、清沢ふるさと交流施設「きよさわ里の駅」でございます。その2つをオープンしました。  わらびこ、ここでは都市住民と中山間地域の住民の体験交流の場として、7月のげんこつ茶飴づくりを皮切りとして、8月は親子を対象にしました鮎釣り、及び夏野菜の料理と冷たいお菓子づくりと、9月には月見団子こんにゃくづくりそば打ち体験などの講座の開催を予定しております。10月以降も、それぞれの季節に合わせて行ってまいります。そして、都市住民の皆様にも関心を呼ぶ中山間地ならではの講座を、月2回のペースで行っていきます。  また、中山間地域の住民の活動、学習の場といたしまして、陶芸、大正琴押し花教室など、きょうはとなりで実技教室をこれからやりますけれども、このような講座を開催いたしまして、中山間地域の人々にも活用していただいております。  来館者数は、7月20日現在で1万7,790人ということで、1日平均195人と、100人ほどの予想を立てたのですけれども、大幅に利用者は伸びております。  それから、きよさわ里の駅では、山菜などの特産品の販売のほかに、毎月1回、山菜取り体験とか田植え体験など、四季を通した自然体験を行う交流イベントをやっております。  次に、清水地区ですけれども、清水には清水森林公園の中に、地元特産物加工販売施設の「笑味の家」とか、地元の食材を使った食事どころの「たけのこ」、それから「黒川キャンプ場」や「やませみ」の湯があります。そちらの方は、毎年平均年間約10万人の方が訪れております。そして、都市住民との交流を図るとともに、地域住民雇用創出の場にも大いに貢献しているところであります。  今後につきましては、安倍川流域に、牛妻森谷沢というところですけれども、賎機都市山村交流センターの建設を行います。本年度は、土木及び建築設計河川整備を行い、17年に、安倍街道からそのまま入っていくのに危険ですので、アクセス道路の工事に着手しまして、18年に土木工事建築工事を行って、平成19年の4月の供用開始を考えております。
     ここに地図がありますけれども、あとでまた帰りに見ていただければわかると思いますけれども、中山間地というのは、主に第2東名の北の地域を指しております。正式には、旧安倍6村とその前に合併した服織村、藁科など4村、清水地区は小島とか両河内など3村、その13村ですけれども、その中にブルーでつけてありますのが、農林総務課が管理している都市山村交流センターとか農産物加工販売所のような施設が、井川の方から梅ヶ島とかあります。そして赤いのが農業振興課所管施設があります。お茶工場とかそういうものが主なものです。これらの施設で中山間地域の雇用の場も兼ねて活性化を行っております。  では、わらびこの概要を、お手元の資料に沿って説明させていただきます。  この建物の建設目的は、都市住民と中山間地住民交流及び市民の憩いの場となる施設として建設しました。場所は、大原1834番地ということで、ちょうどJR静岡駅から12キロの地点です。その次につくる都市山村交流センターの、牛妻の方へつくる賎機ですけれども、そちらもちょうど12キロの地点です。  ここの面積は4,820平米、施設交流センターとかトイレ、あずまや、駐車場多目的広場とか屋外体験広場などがあります。この建物は、鉄骨造平屋建てということで、初め建築基準法でその当時は鉄骨造でなければできなかったので、中にたくさん木を使って建てました。床面積は833平米です。この次につくる賎機の方は木造で計画しておりますので、木造で同じくらいの規模のものをつくっていきます。  内部は、正面のロビーと、この部屋と隣の2つの地域交流室体験学習室、お風呂、トイレ事務室などがあります。  事業年度はここに書いてあるとおりにやりまして、総事業費5億9,000万円でできました。  施設建設に当たりまして考慮した点は、なるべく和風のような建物にするということで、地場産の木材を多量に使いました。それからハートビル法に対応し、ユニバーサルデザインを導入して、体の不自由な方にも気楽に使えるような建物にしました。それから国道362号を通行するドライバーがトイレ休憩など、気軽に休憩できるような、利用しやすい施設にしました。管理は藁科交流センター運営委員会ということで、指定管理者制度で行っております。  次のページは、このわらびこ来館者数、一番上に書いてありますように、91日で1万7,790人ということで1日平均195人、それからお風呂を使った人、カラオケを使った人、以下卓球からフラフープまで記載のとおりです。  では、3枚目をお願いします。ここで行う主なものは、交流講座、これは都市住民とここの中山間地住民交流の講座でして、7月は実施しましたけれども、8月以降は記載のとおり予定されています。  それから2番目が主催講座で、これは藁科地域の人々の公民館的な要素が欲しいということで、押し花とか陶芸とか大正琴とか和装着付けなどをやっていきます。  その次に出前講座というのがありまして、担当課介護保険課とか廃棄物政策課、このようないろいろな課が来て、ここでこのような講座を行っております。  では、次のページをお願いします。清沢ふるさと交流施設は、この少し先の相俣にできた施設です。そこの建設目的は、清沢地区自然景観を生かして、都市住民との交流を図って、ここで休憩していただこうというようなものと、地域農産物のPRをすること、それによって活性化を図ることにしました。相俣の200番地で、駅から18キロメートル地点のところです。面積は507平米ということで、木造平屋建ての85平米の交流館と、駐車場が10台置けます。  これも、ここの記載のとおり、14年に用地測量を始めまして、ことしの4月11日にオープンしました。こちらの事業費は約4,500万円です。そして6番目のところに書いてありますけれども、このような予定でイベントを行っていくということで、この清沢の方も1日平均195人が利用されているということで、予定した人数よりも伸びているということで、地域活性化に役立っているものと考えております。 4 ◯柴田経済政策課長 産業振興プラン進捗状況について御説明をいたします。  まず、産業振興プランの説明に入る前に御理解をいただきたいことがありまして、このプランに関する説明は、常任委員会の皆様には昨年口頭での説明に終わっております。特に本日はその中の重点事項ということですので、まだ案の段階ですけれども、資料を添付させていただきましたが、よろしく御理解をお願いいたします。  それでは、産業振興プランについての御説明をさせていただきます。お手元の資料、静岡産業振興プラン策定について、資料1をごらんください。  最初に、本プラン策定の目的でございますが、合併時に作成した新市建設計画において、新市の地域資源を生かしつつ、新時代にふさわしい産業構造に転換し、独自の活力ある中枢経済圏域の確立を目指す新市の産業振興基本計画として、策定が位置づけられております。  こうしたことから、新市の目指すべき産業経済の将来像を描きつつ、本市の産業振興基本方向戦略的施策を立てようとするものでございます。  次に、本計画の性格等でありますが、新市の産業振興政策基本計画として位置づけるものでございます。次に策定の範囲ですが、これは第一次産業から第三次産業までの産業全般でございます。策定期間につきましては、平成15年、16年の2年間で策定するものでございます。また計画期間としては、17年度から平成26年度までの10年間、これにつきましては、総合計画計画期間とするものでございます。  次に、プランの内容でございますが、平成15年度は地域の現状と課題の把握、先進都市経営施策情報収集・分析、本市産業経済が目指すべき将来像の想定、新市における産業振興基本的方向の設定を検討してまいりました。引き続き本年度は産業振興施策の方針・目標の設定、さらに取り組むべき戦略的プロジェクトの設定をし、現在策定途中の総合計画との関連ではございますが、できれば17年度の予算編成に間に合う時期までに策定する予定であります。  次に、本プラン策定の体制でございますが、最初に業界に対するヒアリングとプラン策定委員、これは教授等学識経験者とそれぞれの産業界代表者21名から成っております。この方々の意見聴取を実施し、各業界の意見をさらに集約をし、それをもとに庁内のワーキンググループと調査委託機関、これは静岡経済研究所でございますが、そこで原案を策定し、庁内関係課長会議を経て、さらに策定委員会に諮る。これを繰り返し、策定してまいります。  このようにして現在まで検討してきたものが、次のページの資料2、静岡産業振興プラン概要図(案)でございます。  それでは、この図につきまして、要約して説明をいたします。この図は、当プランの全体の概要を整理したもので、左の縦の列に、「社会・経済環境の変化」、さらにその下に「静岡市が持つポテンシャル」について整理をいたしました。これらの事象や課題を背景に、この中央にあります、「静岡市が目指すべき産業・経済の将来像」について、5項目の将来像を設定いたしました。  まず1つ目は、「起業や新事業にチャレンジする人を地域全体で後押しし、新ビジネスが脈々と生み出されるまち」、次に「女性やシニアがいきいきと働き、暮らせるまち」、「自然の恵みと都市の魅力が実感できるまち」、「市民や来訪者が楽しく買い物し、豊かな自然・歴史・文化・スポーツに身近に触れ合うことができるまち」、「人、モノ、情報の交流拠点となり、世界に向かって成長するまち」でございます。  次に、これらの将来像を実現するに当たりまして、その右側にありますけれども、「産業振興展開方向振興方策(案)」、いわゆるこれが産業振興施策基本方向ということで、これらを定めさせていただきました。黒の菱形で示してありますが、まず表の左側から、「まちを「楽しむ」産業振興」、次に「生活の質を高める産業振興」、右側に行っていただきまして「次代を担う産業集積の構築」、「チャレンジ精神に富む人材・企業の輩出・育成」の、4つの方策を定めさせていただきました。  各項目につきましては、それぞれ想定される事業を記載しておりますが、現在策定中の新総合計画と整合を図る中で、さらに具体的に決めていきたいと考えております。  今後の策定委員会の予定でございますが、重点プロジェクトをさらに充実し、事業の優先順位をつけ、先ほども申しましたが、本年度の予算編成に間に合うような時期を完成時期として目指しております。 5 ◯望月観光課副参事 体験・交流型観光資源の活用につきまして御説明を申し上げます。  初めに、平成15年度の静岡市における観光交流客数は2,122万5,000人を数え、政令指定都市静岡市を加えた14市中、平成13年度実績で第6位と大変な実績を残しております。これは、政令指定都市を目指す本市にとりまして、交流キーワードとしたまちづくりを推進していく上で、高いポテンシャルを持っていると言えます。また、観光込客数も1,240万4,000人を数えるなど、観光基礎ベースが備わっているものと考えられます。  観光課所管における体験・交流型観光資源につきましては、現在のところ直接的に管理しているものはございませんが、体験観光型資源といたしまして、伝統工芸体験駿府匠宿観光農園としての石垣イチゴ狩り、海洋活動体験型の清水海洋活動センターシーマック三保、釣り公園といたしまして清水港海釣り公園メガフロート東海大学社会教育センター海洋科学博物館自然史博物館、港を周遊する清水港内遊覧船、自然を体験する施設として清水森林公園・やすらぎの森、さらに少年自然の家、井川のリバウエル井川スキー場井川オートキャンプ場静岡科学館「る・く・る」などが挙げられます。  交流観光資源といたしましては、イベント系大道芸ワールドカップ静岡まつり清水みなと祭り、安倍川花火大会日本平まつり静岡おだっくい祭り、井川もみじマラソンなどが挙げられます。その他、交流観光資源といたしまして、清水港にありますエスパルスドリームプラザは、年間487万人を超える集客力を誇っております。  加えて、10年前に静清教育旅行誘致協議会を立ち上げ、体験型観光に着目し、清水三保地区を中心に、この誘致協議会観光協会市行政がタイアップして、小学生や中学生の修学旅行誘致活動を推進しております。平成15年度は4万6,000人を超える修学旅行の誘致をしております。平成16年度には第5回静岡観光大賞奨励賞を受賞するなど、県内外から注目を浴びております。  事業内容も、清水シーマック三保を初め、日本平手もみ茶体験、清水やすらぎの森、匠宿、登呂、久能山東照宮など、静岡市のさまざまな施設を活用し、体験型を売りに活動を進めております。  議員の皆様も御承知のとおり、現在の観光客の皆様は団体から個人またはグループへと行動単位が変化し、さらに、景観を楽しむことからその土地の文化・歴史に裏打ちされた体験型観光へと、ニーズの変化がございます。  観光課といたしましても、こうした観光客ニーズにこたえるために、観光も農業・水産業とのタイアップが大きな課題であると認識しております。言いかえれば、中山間地振興と密接な関係にあるということであります。  今後の観光にとりまして、静岡市の恵まれた豊かな自然の活用と中山間地観光に活用していくことが、今後の観光行政にとりまして大きな鍵を握っていると言っても過言ではありません。  本年度、観光課では、集客交流客アクションプログラム策定しております。これは総合計画産業振興プランにあわせた、いわゆる観光課行動計画であります。  策定は、第1に交流客数倍増計画、第2に観光消費額、第3に観光客防災対策を柱に策定してまいります。これは、交流客数倍増計画を目指すための戦略として、静岡市を8エリアに区分いたしまして、エリア別計画を地元の方々と協働で策定しております。  いずれにしましても、観光行政にとりまして、体験型観光への転換と中山間地の活用を重要な柱と位置づけ、できる限り早く具体的観光ビジョン策定してまいります。  平均滞在時間が3時間弱の通過型観光と言われる静岡といたしましては、宿泊を伴う滞在型観光への転換が大きな鍵を握っております。そのためには、体験型観光本格的導入が不可欠であります。  現在策定中であります産業振興プランにおきましても、交流キーワード体験型観光への施策を重点に挙げ、取り組もうとされております。こうした状況を踏まえまして、観光課といたしましても、皆様の御期待におこたえできるよう、頑張ってまいりたいと思っております。 6 ◯河本委員長 それぞれの事業について説明をいただきましたが、委員の皆さんから御質問、御意見などありましたら、お願いをいたします。 7 ◯柴田委員 各施設の説明を聞いたですが、まだ日が浅いところもある。だけど、しまった、ここはこうした方がいいなというのは、現在のところはありませんか。 8 ◯狩野農林総務課長 中山間地施設ですから、かなり窮屈なところもあります。それで今、一番利用者が少ないのが「駿墨庵大川」、大川の一番奥です。大間のところですが、ここへ行くには井川へ行く南アルプス公園線笠張峠からこちらへ行く道がありまして、この道がときどき不通になったりするのですけれども、この道がよければ、井川や玉川へ行った人がこう回ることができるということですので、そういうところから見ると、林道は大切だなと。先ほど治山林道課長が申しましたけれども、集落間をつなぐ林道というのは大事だと思っております。  このほかに、今度は、玉川清流の里ということで、玉川には交流施設が何もありません。それで、どこかにつくってもらいたいという地元の要望がありまして、候補地としては、玉川とか、その手前に中沢と桂山のところに水遊びに来る人が結構いますので、候補地があるわけです。それで、ここからただ行って帰ってくるだけではつまらないということで、例えば有渡沢林道を通って足久保に出て、足久保から今度は先ほど林道高山線を通って水見色に出てくるということで、こういう集落間をつなぐ林道が大変大切だと思いますので、その開設に向けてなるべく早く進めていきたいというのが考え方であります。 9 ◯柴田委員 先ほど、山でちょっとお聞きしたけれども、43ヘクタール、市民の森、そのうちの20ヘクタールをこれから地元あれから求める。そのときに金額は幾らになる。 10 ◯狩野農林総務課長 金額は約8,000万円です。20ヘクタールで立木つきで約8,000万。(「土地と上と一緒だね」)土地の方が平米30円というような値段ですので、大部分は立木になるのですけれども、20ヘクタールのうちいい木の立っているところ、そうでないところとありますので、その木の方も評価しまして、総額で約8,000万円ということです。 11 ◯相坂委員 産業振興プランで教えていただきたいんですけど、5番の「プランで考慮すべき視点」というところに都市経営と出ていますね。これ一番大事なことなんだろうと思っているんですが、もうちょっと細かく教えてもらえますか。どういう内容で提示していくのか。数値目標もあれば数値目標も含めて教えてください。 12 ◯柴田経済政策課長 ただいま、それ、まさしく調査中なんでございまして、今、想定される事業が出てまいりました。その事業を、一つの事業をやったときに波及効果を測定して、どの事業を重点プロジェクトの優先づけをしていくかという作業を開始しております。それである程度明確にされた時点で、ただいま委員の質問のあったところが明確になってくるだろうと思います。策定途中だものですから、詳しくはお答えできません。大変申しわけありませんが。 13 ◯相坂委員 そうしますと、産業振興プランの中に、例えば5か6か重点施策が出てきますね。こういった事業をやると。その効果が出たときのこういう経済効果が出るよということで、その数字的な部分がここに出てくるということでよろしいんですかね。 14 ◯柴田経済政策課長 最終的なプランには、数値目標を設定する予定でおります。ですから、数値目標を具体的なものとして掲げていく予定でおります。 15 ◯相坂委員 もう1つ、観光でお聞きしたいんですけれども、1点は宿泊施設の、市内の宿泊施設収容人数というのが、わりと観光目的でなくても静岡ビジネスホテルはいつもいっぱいで泊まれないのですね、結構平日なんか。観光なんかで来た人とか何かのイベントで来られた人は静岡でホテル取れないからよそに泊まる方も実はいたりして、そういうことの、観光宿泊客を入れようということはもちろん大事だと思うんですが、そういう対策ですよね。  宿泊施設に対するアプローチの仕方とか、さっき行動計画の中で8エリアに分けて、各エリア別観光資源の発掘だとか何とかをやっていくのだろうと思うんだけれども、その中で交通網の整備の問題が、今、全部新静岡センターに向かってバス網が整備されているけれども、観光の方から交通政策に対して、観光型の交通については、こういう移動とか、こういうように考えているとか、そういうことまで含めた行動計画になっていくのか。その辺、非常にまだ、今の御説明で私の受け取った感じではちょっとぼやけている感じがあったものですから、もう少し教えていただきたいのですけれども。 16 ◯望月観光課副参事 体験型の宿泊の方ですけれども、プロジェクトの中に旅館組合の方に入っていただいておりまして、静岡の旅館組合、清水の旅館組合、主にはビジネス系のホテルというよりも、民宿系統の旅館組合の方が主になる、清水地区は多いのですけれども、その方にお願いして、旅行社とのタイアップで運営をしていく。今、三保の方でやられているものについては、旅館組合が入っておりますので、何とかクリアできるだろうと思います。  先ほどの、エリア別の交通アクセスの問題ですけれども、これについては今の段階では各エリアの特産若しくは観光に結びつくものを再度発掘するということで、そちらの基本的ベースの方のエリア別になっておりますので、そこではプランとしては道路の問題も出てくると思いますけれども、これは市の全体的な考えになってきますので、そのプランが出てきたところで各関係課に対応をお願いするというようなことを考えております。 17 ◯相坂委員 もう1点だけ教えていただきたいんですけれども、観光で、今、ドリームプラザは年間480万人というお話だったと思うんですが、市全体としての年間の来静者というか、静岡観光目的で来ている方について、総合計画あるいは産業振興プランの数字は、具体的にどのくらいの人数をふやして、経済効果がどのくらい上がって税収がどうなるかというところの中で、それが総合計画に位置づけられた各事業の財源になって、こういう事業ができますよということにつながっていくための産業振興プランだろうと思うけれども、その辺の数字が、当然それは目標なんてかなわないとかいうものが多々あるとは思うけれども、その辺のことがもし今何かあれば、教えていただきたいと思うのですが。 18 ◯柴田経済政策課長 先ほどの御質問と含めて、あと2回の策定委員会の開催を予定しております。重点プロジェクトとか、その優先順位をつけて、さらには数値目標をつけて設定していくようなスケジュールになっております。  議員御指摘の点につきましては、その中で具体的な数値目標として設定をしてまいりたいと考えております。 19 ◯寺尾委員 山林の状況、山のそばに行って見る機会も非常に少なくて、素人なのでよくわからなかったけれども、きょう、高山公園の周辺の山林を見て、もっと間伐しなければ、優良材にも、建築材にもならないで終わっちゃうような、宝の持ち腐れのような状態の山になっているという懸念を持ったんですが。  今まで、去年、おととしですか、委員会で間伐問題に触れたことがあるのですが、そのときには間伐を進めるについて、助成金を出すについて、雇用問題が下に分かれて、間伐をやるというような説明もあったのですが、実際には間伐を行うことによって、優良材を山でつくり出していく、産業振興につながる問題ではないかというとらえ方を今後すべきではないかということを素人ながら感じたんです。間伐の問題については、官地もあるし民有地もあるし、いろいろ間伐の持っていき方については問題があると思うんですけれども、将来静岡市の水源地になるべきであるし、山が荒れては困るというような懸念から、もっと山林の保全ということを考えると、もう一歩推進して、いい山にして、優良材に、せっかくのものが持ち腐れになっているのではないかなという懸念もありますので、今後どのような方策で間伐を進めていかれるのか、ちょっとお聞きします。 20 ◯狩野農林総務課長 経済委員会のときにもお話しありますけれども、間伐の方は、大体静岡市の山で年間に2,000ヘクタールぐらいやっていけば、いい山ができていくと私は試算をしておりますけれども、現実は最低限の1,200ヘクタールぐらいをやっています。1,200ヘクタールをやっているのは、国の補助事業の民有林造成事業とか、県の補助事業のいきいき緑の資源事業とか、それから森林環境の機能の事業、それに治山間伐とか、いろいろ合わせて1,200ヘクタールをやっているわけです。この1,200ヘクタールが、今できるのが、静岡森林組合と井川森林組合と清水森林組合、この3つの組合で1,200ヘクタールが上限です。  そうすると、これ以上やっていくとなると、あとは森林組合でなくて、素材生産事業者がやってくれるとか個人がやる。個人がやるのは1,200ヘクタールの中に入っていますが、森林環境機能の事業の場合は森林組合に出して、森林組合の下請ということで個人が契約を結んでやっているのもありますけども、そういうことで現在の労働力からいくと1,200が最低ラインで、ある程度いい山をつくるには2,000ヘクタールやりたいというところですけど、労働力不足で困っているのが1つです。  市の方では、来年、県の事業が切られてしまいましたので、切られた分は何とか市単でふやして、1,200ヘクタールは年間少なくともやっていけるようにということでやりたいと思っておりますので、予算措置のときには御支援をお願いしたいと思います。 21 ◯藤田委員 今までの皆さん方の発表した意見と重なるところがあるかもしれませんが、いろいろ考えていくと、まず第一番に来年から政令市になる。政令市の特徴は何か。静岡市は今までの政令市とは全然違う。  今もちょっと話に出ましたけれども、一番大きい面積の中で、山林、木産、こういう形の政令市になるのですけれども、産業振興の展開方法、振興方策についてはこれらのことが何も載っていない。これは在来の考え方のやり方にすぎないと僕は厳しい言葉だけど、そう思っているんです。  これじゃだめなんですよ。せっかくつくられたんだろうと思うけれども、頭の切りかえがまだできていないと思っている。ちょっと言い過ぎかもしれない。これから言うこと、独断と偏見だから気にしないでくださいよ。  時代が変わってくるということを考えますと、個々に言って、狩野さんの言っていた間伐、2,000をやりたいけれど1,200しかできない。  先ほど山の中に入ってみてつくづく思ったのは、この状態でいくと日本の国土が崩壊してしまう。少なくとも山林、治山という考え方でいけば、もっと国そのものが考えなくちゃならない。今の山林の秩序というものは、国が国家政策として戦前から戦後にかけてあの大植林政策として取り上げてきた、今、残骸なんですよ。いうなれば、国家の不良資産、金融機関の不良資産だけでなくて、国土として不良資産が非常に大きい。金融関係に何百兆なんていう金を入れるなら、その半分でも3分の1でもいいから、本当は国土の不良資産を片づけるということになっていかないとだめなんだね。そういう考え方をみんな持たなければだめなんだよ。  そこで、一つの考え方として、もっと思い切ってやりなさいよ。僕は公共事業の道路の金をまずこちらへかけてもいいと思っている。少なくとも今の2割くらいは、治山ということについて。  そういうようなつもりで頑張ってくれや。一つの治山という優遇政策を、部長、ちょっと頭に入れておいてください。産業は治山も含んでいるということを、林業も含んでいるということを。  ここで言っているように、いろいろなことが書いてあるけど、これから2回やって、ものになると言うから楽しみにしているけれども、やはり市民が見て、なるほど静岡市はこういうまちにするんだという、実現性のあるものを書いてください。これは優等生の作文だけなんです。  例えば、一つの例を挙げると、「伝統産業の近代化推進」、言葉は非常にいい。じゃ今まで何十年伝統産業として、近代化を推進するとして、どういう目標でやっていた施策は何があるのか。何もやっていないじゃないか。行政はただ見ているだけじゃないのか。こう言うと怒るかもしれないが。例えば、静岡の伝統工芸の品物で世界に誇れるものがある。ああいうものの後継者をどうしてつくっていくのか、どうして育てていくか。  この間行った、秋田県、岩手県かな、人口1万4,000のまちで、国から補助金をもらってすごい設備をつくって、そこで伝統工芸をつくりながらちゃんと人を養成している。どういう養成かというと金を出して養成している。日本の伝統工芸だ。あの意気込みがわずか1万4,000くらいのまちですら持っている。自分の仕事に誇りを持っている、産業の。そういう気迫をぜひ、あらわしてほしいなと思うな。  もう、いまさら国の補助出ないから、市の金でやればいい。それは政令市になれば、補助金もらわなくても、地方債を発行して市民の皆さんに協力を頼むんだよ。静岡の伝統産業をつくろうじゃないかと。その産業をやるためには金が要るよ。皆さん、銀行に預けるより有利だと言えば、100万円預けて400円ばかりじゃみんな嫌がっているんだから、100万円出せば1万5,000円利子がつくと言えば、みんな来ちゃうんだから、そういう知恵を働かせてさ、もうちょっと実のあるものを考えてくれないかな。大体そんなようなものの考え方で、これからの時代は進めなさいということです。  もう一つ、高齢者の対策が何もない。高齢者のまちをどうする。高齢者はこれからどういうふうな生活をしていくか。そういう中で、高齢者のまちというものを考えていかなければならない。郊外型商店なんかできたって、高齢者はバスに乗るのも大変。高齢者のまちづくりということも、産業振興の展開方法の中に高齢者のまちづくりということも一つ、俺が高齢者だから言うわけじゃないけれど、そういう時代だよ。20年は続く。高齢者の時代が。以上です。 22 ◯丹沢委員 産業振興プランなんですが、多分、取りまとめをどこかのシンクタンクというか、コンサルに依頼をしているんだろうなという感じがするんだけれども、一番皆さんが、土地の人たちだとか商売をやっている方たちと接して、いろいろ感じておられると思うんですよ。それが皆さんの言葉で余り書かれてない気がすごくします。  資料の総合計画の中のということで1つ、真ん中の上にくくりがあって最初のところなんかも「都市型産業集積を目指した産業構造の知的高度化」って、みんな考える。こういうことまで考えていないでしょ。もっとこうしたらいいじゃないか、ああしたらいいじゃないか、これは問題だなというのを皆さん一番感じているはずなんだけれども、こんな言葉で書くことじゃないと思うんです。  本当にいろんなアイデアだとか問題点だとか、皆さん感じておられると思うし、民間の方々からも出てくると思うんだけれども、それが皆さんの言葉でこれが静岡プランだよとつくっていけば、もっと静岡らしいものになっていくんじゃないかと思います。どうもこれが、例えば埼玉県の産業プランだよと言われても、ああ、そう、そんな感じかなという気がしちゃうんです、本当に。  で、この間、長野県に行きましたら、長野の小さい駅前に東京から来た小学生くらいの子供たちが2、30人いるですよ。で、何ですかと聞いたら、NPOがやっているんだけれども、東京の町なかの子たちを田舎に連れてきて、3、4日キャンプのような、ホームステイのようなことを田舎でさせて、それで体験学習してもらうということ。  静岡の場合だったら、中山間地の方に静岡のまちの子を連れてきて、井川とか、清水だったら黒川キャンプ場、ああいうところでやっていると思うんだけれども、産業とか観光ということを考えたら、静岡の子を静岡の中でというよりも、名古屋や東京からバスに乗って連れてこれるようなことをしてみたらいかがかなと思うんです。どうしたらいいかというのはすぐに答えが出るものではないですけれども、そうしたことをやったらいかがと思うんです。  それから、去年、自分がちょっと身元保証人をやった、インドネシアの留学生の子を持ったのですけれども、その子はおうちがインドネシアの大金持ちで、材木の仕事をやっていると言うんだけれども、日本の大学の林業のことをいろいろ学びたいんだなんて言っていたんです。言葉を覚えてから、大学へ行っておいおいやるんでしょうけれども、海外のそういう留学生の子たちだとか、これから産業をやっていきたいという、そういう人たちが例えば日本でどういう林業をやっているのか、どういう農業をやっているのかということを、すごく知りたい、学びたいと思っている真面目な子たちがいるんです。外国人だもんでいろいろ言われるけれども、すごく真面目な、勉強したい、身元もしっかりしているという子も結構いるんです。そういう子を静岡へ呼んできてここで学んでもらう。ちゃんと国から仕送りもしてきます。  そういうふうに外へいろいろ目を向けて、静岡のいいものを使って産業振興ができるような、静岡市内だけじゃどうしても回すことを考えてしまいがちだけれども、よそから取ってきて、ぜひそんなところも、そんな意味で皆さんいろいろお持ちだと思いますんで、そうしたものをこの中に盛り込んでいってほしいなと思います。 23 ◯西谷委員 ここの施設はまだそんなにたっていないですけれども、大体どんな地域の人たちが使っていらっしゃるのですか。 24 ◯狩野農林総務課長 この施設、地元の要望は羽鳥から大川まで、藁科川流域の人たちがつくってほしいということでつくった施設です。ですから、地元の人はその流域の人たちが使っています。それから、あと市街地の人たちが中山間地を訪れて使っているということでして、先ほどもお話ししましたけれども、交流講座というのが都市住民との山間地の人たちとの交流講座でありまして、主催講座出前講座というのは流域の近くの人たちが使っている、公民館的な要素、老人福祉センター的な要素の講座です。 25 ◯藤田委員 産業振興プラン、どういう人たちがやっているの。(「メンバー」)策定委員会は。 26 ◯柴田経済政策課長 策定委員会のメンバーは21名ということを申し上げましたが、学識経験者静岡市の外部アドバイザー、佐藤静岡経済研究所専務理事、大坪静岡産業大学学長、土居静岡大学教授、この人たちが学識経験者ということで、あとは産業界の代表としまして商工会議所の両会頭、農業協同組合の両組合長、しみず新産業開発振興機構理事、港関係で清水港振興会の会長、静岡特産工業協会、静岡市商店会連盟会長、清水商店街連盟会長、森林組合代表理事、漁協、観光協会、商店の代表として竹茗堂、ベンチャー企業の代表として清水にあるナルテックという会社、東京の首都圏コンピュータ技術者協同組合、消費者・生活者の代表として消費者協会、それから清水から森さんという有限会社の代表取締役をされている女性の方ですけれども、この人たちがメンバーです。  これ以外に、25回のヒアリングをそれぞれの業界といいますか、直接生の声を聞くということで、代表者の皆様の意見ではなくて、実際に若い層といいますか、その方々の意見を聞いて、集約をしております。 27 ◯藤田委員 そういうメンバーが最終の取りまとめをするから、こういうものになっちゃうんだな。学者はなるべく減らせばいいんだよ。実際に困っている人とか、痛みのわかる人たちの意見を聞く時代だよ。美辞麗句を並べることはないんだよ。 28 ◯河本委員長 ほかに御質問、御意見はないようですので、以上で調査項目に対する協議は終了いたします。      ────────────────────────────── 29 ◯河本委員長 続いて、委員会の視察案及び実施時期について、御協議をお願いいたします。  視察案につきまして、事務局から説明を願います。             〔事務局書記説明〕 30 ◯河本委員長 私と副委員長と相談をしたのですが、1泊2日ということで、余り遠くへ行くのも交通の便等もありますので、近回りで十分内容のあるものをというようなことから、一応委員長と副委員長では第1案でどうかと考えましたけれども、皆さんに全体を御披露するという意味で説明をしてもらいました。  どうですか。(「異議なし」)よろしいですか。  では、10月19日、20日ということで、第1案の長野市及び松本市の視察を、相手先の都合を確かめた上で決定することといたします。      ────────────────────────────── 31 ◯河本委員長 以上で、この場での協議事項は終了いたしましたので、バスに乗車願い、静岡総合事務所に戻ります。             〔静岡総合事務所へ移動〕      ──────────────────────────────
    32 ◯河本委員長 皆さん、お疲れ様でした。  以上で、本日の日程はすべて終了しましたので、これをもって特別委員会を閉会します。                 午後2時32分散会      ────────────────────────────── 地域経済活性化・中山間地域振興対策 及び観光対策特別委員長         河 本 泰 輔 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...